このあななーんだ?

このあななーんだ? 「デザインあ」ふたたび

『デザインあ あなのほん』

このあななーんだ?絵本『デザインあ あなのほん』と、
こんなものまで分解するの!? 絵本『デザインあ 解散!解』『デザインあ 解散!散』を楽しんだ。

「デザインあ」の絵本

先日ポストした、今さらの「デザインあ」、実は絵本がある。遅まきながら「デザインあ」にはまり、先日の「みるほん」につづき手に入れて楽しむことにした。音楽ストリーミングで「デザインあ」のサウンドトラックを聴くことができるので、バックに流しながら書いている(アルバムは3つある)。

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「あなのほん」 このあななーんだ?

まず、「あなのほん」。

『デザインあ あなのほん』

絵本『デザインあ あなのほん』 

本の表紙の星形のあなは、何のあなでしょう?
「あなのほん」、子どもがよろこぶであろうことは約束されている。こどもはあなが好きだからなあと思いながらページをくる。あなのシルエットだけがページにあり「なんのあな?」と尋ねられる。ほとんどは見て考えても、まず、わからない。
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つぼが見えたり2つの顔が見えたりする図形をご存知の方もいらっしゃるかと思う。ルビンのつぼといって「図と地の反転」を体験できるとされている。主題となる図と、背景となる地は同時に見ることはできない。ふだんものを見ているときは、あなは地になっていて、その形だけを図として見ることはない。それが「デザインあ」では、図として示されるというわけだ。
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わからないのである。ふだん地として見ているものを、図として見ることの新鮮さに驚かされることになるだろう。子どもといっしょに絵本を見ると、柔軟なこどもの方が先に気づくことも多いようだ。
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12種類の謎かけのこたえのページには、やさしいことばで、そのあながどんな風に役立つ「かたち」なのかもひとことで説明してくれている。付録として24種のあなの紹介があるのもうれしい。機能を実現するためにどんな風にあなのもつ「かたち」が決められたのだろうかと、その関係に思いをはせながら、子どもといっしょに、いろいろなあな探しに夢中になってしまいそうである。
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細部にわたって工夫されている絵本である。ネタばれになってしまうが、「あなのほん」の最後のページに小さくプリントされたあなは、番組のタイトル名に含まれる大切な文字と関係している。

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「解散!解」「解散!散」 こんなものまで分解するの!?

そして、2つの絵本「解散!解」、「解散!散」。

絵本『デザインあ 解散!』

絵本『デザインあ 解散!』

「デザインあ」のテーマの一つである「解散」の、少しずつ分解し、最後にパーツを全部整然と並べるサマを絵本で見ることができる。四つ折りのページを開いて見る、視界に広がる俯瞰図の眺望は、動画とはまた違った楽しみをもたらしてくれて魅力だ。
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「解」では、つぼみの並び方が、フィボナッチ数列になっていることを目でわかるようにしてくれるロマネスコ、描かれているパーツの形や色の組み合わせがどのように考えられているかパーツがウネウネ動いて見せてくれる交通標識を含めて7種類を楽しむことができる。
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「散」では、ボロノイ図を思い出させるんだよねと見せてくれる発泡スチロール、描いてある絵まで「もの化」して分解して成り立ちを見せてくれるマトリョーシカを含めて7種類、楽しむことができる。

つぶやき

3冊の絵本の中の写真をここに出すのは憚(はばか)られるので、実際に様子を見ていただけず申し訳ない。まだごらんになっていらっしゃらない方があれば、実際に手にとってみていただければと思う。

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