淺海 真弓


工芸担当 教授(あさうみ まゆみ)

研究分野

私は「工芸」とは単に陶芸や染織、漆芸といった特定の素材や技法を用いた造形の総称ではなく、造形表現の一つと考えています。それを私は「工芸的造形表現」と呼んでいます。
現在の私の研究の一番のテーマは、この「工芸的造形表現」とはどのようなものかを詳らかにし、またその中から作品を生み出すことです。

学生へのメッセージ

楽してお金をたくさん儲けること。残念ながら現在はそのようなことがもてはやされる風潮にあります。工芸、ものづくりの世界はそのようなあり方とは真逆にあります(だからあまり人気がないのかも)。ひたむきに一つの素材、技法と真剣に向き合うと、先人の知恵や自然の営みが見えてきます。
そのサークルに連なり、自からの手でモノを生み出す喜び、そこにはお金に代え難い価値があります。ひょとしたら本当に大切なものは目に見えなくて、金銭に換算出来ないものかもしれません。

ゼミ・研修室について

興味の対象は可能な限り、実物に触れ、現場を見ることを大切にしています。まずそこから自分自身がリアルに感じ取ったものを蓄積し、分析する、それが制作と研究の第一歩。工芸は我々の生活を豊にする芸術です。また様々な文化と密接に関係しています。美味しいものを食べる上質な音楽や文芸に触れる、おしゃれを楽しむ。そうした活動を含めそれぞれの芸術観や工芸観を確立することを目指しましょう。

担当授業名

工芸実技、工芸演習、工芸教育論等

関連記事

TOP
Secured By miniOrange