ヘルシンキのイメージを紙で表したら?
ヘルシンキの街のイメージを紙で表したら?20枚の紙のセットで、都市のイメージカラーと質感を表現!
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紙の専門商社として有名な竹尾のペーパーセット、ヘルシンキを手に入れた。ヘルシンキのイメージを紙の色と質感の組み合わせで表現しており、190mm×190mmの20枚の紙のセットには、それぞれの紙の名称とカラーのリストを記した情報カードが1枚ついてくる。
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しかし、パッケージに入っている紙の重ね順序は、その表記順と対応していない。最初は不親切だなと思ったが、わざとそうしているのだろうか?楽しいひとときをプレゼントしてもらうことになった。
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情報カードに書かれてある名称とカラーを、竹尾のWEBサイトで検索して、その特徴を調べ、20枚の紙の中から特徴が当てはまるものを探すというゲームのプレゼントである。
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「クロコGA マンダリン」は、とかげ皮のような表面をもち、赤っぽいオレンジ色である。個性的な紙は、すぐわかる。「レザック」や「マーメイド」はなんとなくわかった。次々に初めての名前を調べて、紙を探すのはなかなか楽しい作業である。
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情報カードには、「北欧、フィンランドの短い夏と長く薄明るい冬。街や家、自然の中での暮らし。やわらかく滑らかな『NTスフール』で雪を、クラフト感のある緑や茶系の紙で森をイメージしています。」とある。
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紙を切って封筒を作るテンプレートも同梱されていて、「GAクラフトボード-FS アース」が使用されている。
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ヘルシンキのあるフィンランドといえば、サンタクロース村、トナカイ、そしてムーミン!ただ、都市ヘルシンキなら、マリメッコ、イッタラが真っ先に思い浮かぶ。
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写真は、マリメッコのウニッコ柄である。
マリメッコのウニッコは1964年にマイヤ・イソラがケシ(フィンランド語でウニッコ)の花をモチーフにしてデザインして以来の人気柄なことは、ご存知の方も多いだろう。創業者が、花柄はありふれているので使わない考えだったところ、あまりにもデザインが魅力的だったため、その考えを変えて世に出すことになったという逸話も有名だ。
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写真は、北欧テキスタイルのカラフルで温かく楽しいイメージカラーと、イッタラを思い浮かべ、北欧のガラスのイメージカラーを配したものである。
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イッタラといえば、「ボルゲブリック」、アイノ・アアルトが1932年にデザインしたガラス器が有名だ。石を投げたときの水の波紋をモチーフにした線模様のデザインで、今も、そのデザインのガラス器は人気である。
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当時製造のヴィンテージは高額で取引きされているものの、通常販売のタンブラーなら¥1,000ほどで手に入る。スタッキングができ、食洗機も使用できる機能性を兼ね備えた上での、デザインのクラシックだ。マリメッコよりも手軽に、定評あるデザインが楽しめるのがうれしい。
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都市ヘルシンキをイメージした紙に呼応して、ヘルシンキのカラーイメージが広がった。ヘルシンキ、そしてフィンランドが今までより、ずっと近くになったような気がする。サンタクロースやトナカイ、そして、ムーミン!マリメッコやイッタラばかりでなく、みんなの大好物を身近にしてくれるようだ。
*北欧のテキスタイルや北欧のガラスのカラーイメージは、『配色アイデア手帖 世界を彩る色と文化』(SBクリエイティブ)を参考にした。
横長で分厚い本の中に、物語性のあるテーマにもとづくカラーイメージがぎっしりおさめられていて、クラフトをする方、コンピューターでグラフィック作成する方から、きれいな図版を見るのが好きという方まで楽しめる、人気の1冊である。